投稿者名 煮干
投稿日時 2018-03-06 08:49:07
内容 馬鹿みたいにつばの大きい三角帽、
菜箸にさえ見える安っぽい木製の杖。
真っ黒でぶかぶかなローブまで着ているそれは、
ハロウィンで菓子をねだる子供の様に、古典的な魔女の格好をする――「魔法少女」。

しかしその正体、性質とも言うべき物は我欲の強い魔女が如く、
自らの魔法である「魂の操作」を用いて他者の肉体に乗り移りを繰り返し、
数百年を生きる、肉体無き外道の魔法少女である。

普段は大人しく人間社会に溶け込んで暮らしているが、
肉体の年齢が17を超える頃になると新たに自分の魂を入れる器を求めて、
魔力との親和性が高く、若く瑞々しい肉体。
無論、魔法少女をターゲットに行動を起こす。

魔法「魂の操作」とは。
自身の魂(魂に関する技能を持たない限り、目視不可)を相手に憑依させる魔法。
憑依した時点で対象の意識は眠りに落ちる様に停止してしまう。
憑依先の知識や経験は全て知ることができ、
魔法少女に宿ればその能力を使う事も出来る。

また、上記の場合ほど強力な物にはならないが
自分の魂を分割すれば複数の相手を対象に憑依する事も出来る。
ただし意識を奪う程の憑依は出来ず、知識の共有は不可。
普段は何とも思わない様な、小さな事を敵意に成長させて、
同士討ちを起こすのが限度と大分質が落ちる。

術の欠点は対象の身体へ完全に馴染むまでに、
大きなダメージ(意識を喪失する程度)を受けると憑依が解除される事。
複数を対象にするとそれは顕著になり、
対象が2~3人程度であっても、顔や腹に殴打の一発でも受ければ、
あっさりと憑依が解けてしまう程に弱体化する。
(裏を返せば、幾ら分割して憑依したとしても、
 無敵に等しい防御力を持つ者はいつまでも憑依を解除する事が出来ず、
 絶対的な攻撃能力を持つ者はそのまま味方を全滅させたりしてしまう。)

故に相手が複数居る際には、
1.凶暴な化物等に憑依して、相手達の前に現れる。
 (憑依はこの時点で解除、様子見に移る)
2.その化物を倒す際に使った能力を見て、同士討ちをさせるか、
 際立って優秀な能力を持つ者が居れば、その一人に取り憑く。
3.残りの敵対者が有れば逃走or無力化させ、肉体をじっくりと馴染ませる。
等と言った方法を取る。

引き際は弁えており、
憑依に一度失敗すると自身のリスクを考え、
大人しく引く程度の潔さは有る。
(実体がない性質上、完全な討伐は困難では有るが、
 ターゲットはどんな事が出来るかわからない魔法少女。
 うっかり消滅させられたりを回避する事に努めようとする。)

余談
・魔女の様な格好をしているのは本来のコスチューム。
 近代の魔法少女のコスチュームがフリルや露出が多かったりで、
 自分の趣味に合わない為、未だに愛用している。

・若さに拘るのは彼女のストライクゾーンがやや低年齢層に偏っているせい。
 その上バイセクシャル。ロリコンショタコンのロリババア。 

・憑依が完了すると前の肉体はそのうち意識を取り戻すが、
 目を覚ましたら数年間が経過していた、と言う経験をするハメになる。

・数年に一度と言うペースで、それも魔法少女だけに絞った上で、
 若い体を渡り歩いている辺り、相当な場数を踏んだベテラン。

・憑依の際には背筋に氷を入れられたようなぞくっとした感覚が有る。
 いきなり来るので妙な声が出ることは必至。
対戦希望 魔法少女's
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